~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第5章 濃密な tea time
「……カプセル型の薬です」
「く、薬?」
「そうです。まぁ、いわゆる栄養剤みたいなものでしょうか」
「そうですか……」
「えぇ、貴方のための…ね」
「私の……?」
「……さっきも申し上げましたが、貴方はろくに食事もとれない状態です。ですから貴方が少しでも栄養をとれるように、と」
だから、レイジさんは薬をティーに入れたんだ…私が抵抗しないように…。
レイジさんが…私のために。
私の口の中で飴玉のように溶かされていく薬。
最初の大きさよりもだいぶ小さくなってしまったけれど、この薬にはどれだけレイジさんの思いが入っているのだろう……。
そんな風に考えていると、私の心の中はレイジさんへの申しわけなさと、罪悪感でいっぱいになった。