~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第5章 濃密な tea time
レイジさんにお礼を言おうと口を開くも、言葉にならない。
「あ、れ……?」
なんだか頭がぼーっとする。
「効いてきたようですね」
「レ、イジさん…これ…」
「なに、心配はいりません。ほんの少し、薬を入れただけですから」
「で、でも…身体が……」
「死ぬ程のものではないので、安心なさい」
そう言ってレイジさんは私に近づく。
そして、私の手からティーカップを抜き取ると、私の顎を持ち上げ、上に向かせた。
私は薬のせいで身動きがとれない。
「レイジさ……何をっ」
必死に問いかけてみるが、頭が動かないせいで言葉にならない。
「落ち着きなさい。ちょっと失礼するだけですから」
そう言うと顔を近づける。