~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第4章 感情論
「……いいな、あんたのその顔。
あんたのいろんな表情、もっと俺に見せなよ」
そう言うとシュウさんは顔を近づけてきた。
両手は手錠がかかっているため、身動きがとれない。
キスされるっ……‼︎
そう思った瞬間、私はぎゅっと目を閉じた。
ーーーガチャッ
金属のロックが外される音がした。と、同時に手首の重みがなくなる。
……ん?金属…?
不思議に思い、固く閉じていた目を開けてみると、小さな銀色の鍵を持ったシュウさんと、今まで私の手首についていた手錠が見えた。
「…えっ?シュウさん、その鍵……」
「あぁ、部屋に落ちてたから拾っておいた」
……私の今までの努力は一体……。
「…鍵持ってるなら、言って下さいよ」
「はずしてやったんだから、いーだろ」
「そうだけど……」
私、あんなに探したのに……。
こんなことなら、早くシュウさんに気づいて鍵のことを尋ねればよかった。