~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第4章 感情論
どうしよう……。
このままだと、またカナトくんが戻って来ちゃう。
早くこの手錠をはずさないと。
私は、ガチャガチャと手錠を鳴らしてみた。
が、予想通り効果はない。
自分の手首についている手錠の構造を見てみると、ふと目にとまった部分があった。
手錠のちょうど中央部分に鍵穴がついていた。
どうやら、この手錠をはずすには、専用の鍵が必要みたい。
「何処かに鍵があるはずなんだけど…」
そう思い、辺りをキョロキョロと見回してみる。
…けれど、やっぱりそれらしき物は見つからない。
「やっぱダメかぁ〜」
なんて言いながらベッドに横なったとき、背中に何かが触れるのを感じた。