• テキストサイズ

~Diabolik LOVERS~Eternal love.

第4章 感情論


思い出さない、心の奥に閉じ込める。
自分からそう願ったことだ。

今さら、遅い……。

また思い出して泣かないよう、私は顔を左右に振った。

そして、今の状況を確認する。

手錠は…ついたままだ。
今眠っていた場所は…ベッドかな?

カナトくんは、ここにはいない。
あのあと、すぐに部屋を出たみたい。

幸い、部屋の中は暗くないし、
あれからそんなに時間もたってない。

なんとかして、ここから出ないと…

そう思い、体を動かす。

けれど、ベッドの柵と手錠が1本の鎖で繋がっているため、思うように身動きがとれない。

それどころか、動く度に手錠が皮膚にくい込んで、手首に痛みが走る。
/ 43ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp