~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第3章 籠の中のカナリア
「待って、やだっ‼︎
お願い、カナトくんっ、これはずしてっ‼︎‼︎」
「ーーーうるさいですよ」
カナトくんはそう低く言葉を発すると、私の首筋に顔をうずめる。
「少し、おとなしくして下さい」
「…っ、いったぃ……っ」
首筋から痛みが走る。
痛くて痛くて、血を吸われているのがわかると、だんだん意識が薄れてきた。
「ふふっ、やっとおとなしくなってくれましたね。ユイさん、君は今日から僕のカナリアです。
一生可愛がってあげますからね」
痛くて、苦しくて、悲しくて…。
だんだんと視界がぼやけていくのがわかる。
薄れゆく意識の中で、
「やっと、やっと手に入れた…」
ーーーそんなカナトくんの言葉が聞こえた気がした。