~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第3章 籠の中のカナリア
「……んっ」
カーテンの隙間から差し込んでくる太陽の光。
まだ暗闇の世界で眠っていたいのに、差し込む光はそれを許そうとしない。
重い瞼をうっすらと開けてみると、そこに広がるのは見慣れた天井。
「…昨日は確か……」
虚ろになる記憶を必死になって呼び覚ます。
昨日の夜、眠れなかった私はスバルくんに連れられてバラ園に行った。
そこで見た、光輝く大輪の白いバラはしっかりと記憶に残っている。
……問題はその後…。
私はその後…………
「……う、そうだった。私、スバルくんと…/////」
思い出しただけで顔から湯気が出そう…。
いや、もう誰から見ても顔赤いんだけどね…。
慌てて周りを見回す。
誰もいないことを確認すると、私は安堵の溜め息をついた。