• テキストサイズ

乙女ゲームの一生徒に転生した私は穏やかに暮らしたい

第4章 仮入部期間は張り切るべき時


部長はつかつかと部室の中へ進み、印刷したらしい紙を机の上に置いた。

これは、何か話す……のかもしれない。
立っていた方が良い気がして、椅子に座っていた私はなるべく音が鳴らないようにしながら立ち上がった。いかんせんパイプ椅子なもんで……。

「仮入部希望の一年生、君たちを歓迎する。早速だが、事前に君達が渡された紙を回収するから、出してくれ」

そう言われ、私は机の上に置いていたカバンから紙を取り出した。

希望の部活には既に『放送部』と記入してある。
これを出せば、晴れて私は放送部に仮入部出来るようになる訳だ。本当は今すぐにでも本入部したいところだけど、それは学校が許してくれない……。

一年生の私達が紙を出す準備が整ったら、さやか先輩や他の部員の人が私達の紙を回収に来てくれた。

さやか先輩に紙を渡すと、彼女は、
「しっかり受け取ったからね」
と柔らかく笑ってくれた。
/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp