第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「ここが、大正時代に繋がってるなんてなァ…」
「そうなの!産屋敷耀哉と、あまねの愛なんだよ」
二人の愛が、この木に魔法をかけたんだもの。それが誇らしくて、ひなたは流星群に宿っている、時を超えた二人の愛を感じた。
「この流星群があると、まるで二人が生きているみたいに感じてしまうの。私のひいおじいちゃんと、ひいおばあちゃん。大好き」
近づくと叱られるから、ひなたは不死川の背中にくっついて、背後から覗きながら言った。
「そうだろうなァ。産屋敷先生のご両親なんだもんな。素晴らしい人に決まってる。お前にとって大切な人達だって分かるさ」
不死川はひなたの方に向き直ると、ひなたの髪に触れた。
「お前が二人を大切に思うように、二人もまた、お前を想っているんじゃないのか?ひなたが大正に戻る事を、望んでいるのかな? 」
不死川にそう言われると、そんな気もする。
耀哉は、ひなたの時代でひなたが幸せに生きていた事を喜んでくれていた。
危険を犯してまで、もう一度戻る事は望んでいないのかもしれない。
「…じゃあ、どうして? 」
「何が? 」
「どうして、まだ流星群はここにいるの?まだ、私があっちでやれる事があるからじゃないのかな」
…きっとそうだ。そう思いたかった。
「やれる事って…。それが煉獄さんを死なせない事って言いたいんだな? 」
「ダメかな…。煉獄さんは私の大切な友達なの。あの人に生きてて欲しい」
不死川はひなたをじっと見つめた。
ひなたがこんなにも行きたいと言う理由が煉獄という男である事が引っかかるものの、ひなたの行く先は曾祖父母のいる所だ。
心配ばかりするよりも、ひなたを信じようと思った。
「約束してくれ。必ず、帰って来いよ。…俺の所に」
ひなたを引き寄せて抱きしめる。反対したいけど出来ない程、ひなたの事が好きだった。