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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第12章 一日奥方1 【家康】R18


その夜、俺は眠れずに名無しの寝顔をずっと見ていた。

ずっと悶々と同じ事が頭を巡り続けてる。

それは、名無しを縛り上げて三成の元へなんて行かせないこと。

外から鳥のなく声がかすかに聞こえた。

まだ暗いけれど、夜明けは近づいている。

それに背中を押されるように、実行に移す。

布団を捲り、名無しの両手首を一纏めにして赤い紐で縛った。

赤い手拭いで目隠しもする。

白い肌に
赤い紐と、
赤い手拭い、

そして俺がつけた無数の赤い痕。

月明かりだけの薄暗い部屋の中でも、赤い色が妙に映えて目に染み入るようだった。

哀れで、それでいて美しい名無しの裸体に、自分でもよくわからない黒い感情が湧き上がり、暴走し始めた。

あれほど名無しをめちゃくちゃに抱いたのに、まだ痛いほど俺自身はそそりたっている。

縛られたままで眠っている名無しの脚を割り、いきなり容赦なく挿れた。

「‥‥うぅっ‥‥」

意識を取り戻した名無しは小さく呻いた。

きゅっと、蜜壺が締まる。

それを突き破るように奥まで押し込んだ。

純粋で潔白な妻にこんな事をしている俺。

今どんなに酷い顔をしているんだろう。

きっと鬼のような形相だ。

見られたくない。

だから目隠しをしておいた。

もう片方の手で名無しの一纏めにした手首を押さえつける。

「ぅあ…ああっ…」

身動きできない名無しは、俺が強く腰を打ちつける度にただ声を漏らすだけだった。

暴れる欲望を制御できず、ひたすら名無しにぶつけていると、突然くたりと彼女の全身から力が抜ける。

慌てて首もとに触れ、脈を確かめる。

良かった。

意識を飛ばしただけのようだ。

蜜壺も柔らかくなり、俺を温かく優しく包み
受け入れてくれているようだった。

欲望を存分に吐き出すと、俺は憑き物がとれたように、ようやく冷静になった。

何て事をしたんだろう‥‥。

名無しの拘束を解いて、丁寧に夜着を着せる。

冷たい水で湿らせた手拭いで、少し赤い痕のついた手首を冷やす。

「ごめん‥‥」

こんな事をして、彼女は傷つき、俺はもう完全に見限られるかもしれない。

「名無し‥‥愛してる‥‥」

寝顔になら素直に言えるのに。

幸い手首の痕はすぐに引いた。
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