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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第17章 君の誕生日2−2 【佐助】ヤンデレEND R18


「あ、そういえば喉乾かない?」

確かに。

佐助くんは水筒から湯飲みに琥珀色の液体を注いで渡してくれた。

「はい、お茶」

「ありがとう」

温まった身体に常温の飲物は優しく落ちていく。

それは桃のような甘い香りだけど、ほのかな苦みが爽やかでな後味になり、とても美味しいお茶だった。



足先から膝下へとマッサージが再開した。

その時、佐助くんの手が膝を越えてもっと上の方、私の太腿に触れた。

「ぁ…!」

思わず私がビクッとして小さな声を漏らすと、その手は膝下に降りていった。

それが何度か繰り返される。

…ああ…でも太腿を撫でられるのも気持ちいい。

クリームが追加され、肌に一瞬冷たい感覚が走る。

「ん…きもちいぃ…」

それも刺激になり、無意識に声を出していた。

「良かった…」

佐助くんの声がじんわりと耳に響く。

目を閉じて溶けそうな身体を委ねていると、湯上り後に見た雪景色が脳裏に浮かんできた。

しんしんと一定のリズムで降り続ける雪。

それに私の意識は引き込まれていく。

真っ白に雪化粧を施された春日山城の庭、

そこにはいつの間にか謙信様が佇んでいる。

冷たく端麗な容姿にはこの上なく雪が似合う。

何て絵になるんだろう…

気高く美しく、憧れてやまない、私の好きな人…。

「…謙信様…」

無意識にそう呟いた時、

突然、甘い刺激が内腿に走った。

「…ぁん…!」

勝手に漏れてしまった私自身の声。

しかも変な声…。

はっと我に返る。

私、今、何をしてるんだっけ?

そう…佐助くんにマッサージしてもらってた。

いつの間にか彼の手は、私の太腿のかなり上の方、足の付け根まで撫で上げていた。

私、寝落ちしてた…?

寝ちゃったら佐助くんに申し訳ない。

何か会話しよう。

そうだ、前から聞こうと思ってたこと…。

天井を見つめながら思い切って聞いてみた。

「…謙信様の誕生日…もうすぐだよね?」

「そうだね、2月18日だ」

「私ね……何かプレゼントしたいの…でも何をあげたらね…喜んでくれるか…わからないの…」
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