第9章 ハイレインの恐怖
私は星月華で男の人型、ハイレインとやりあっていた。
低速散弾と消える弾を使うが鳥が邪魔でなかなか当たらない。
「やはり、お前も部下にして連れ帰るべきだな。」
『っ!近界に行くつもりはない!』
攻撃スピードを速めようした時、
「ハイレイン隊長。金の雛鳥が間もなく到着します。」
女の人型、ミラが出てきた。
「そうか。ではそちらへ向かおう。足止めはここまでだ。」
『!?』
足止め....
人型基ハイレインの狙いも足止めだったのだ。
あえて残って修たちから私達を引き離すのが狙いだったのだ。
その狙い通り、修たちから引き離された私達にはもう意味などにない。
ハイレインはゆっくりとミラと呼ばれた少女の開いたワープゲートへと入っていた。
『.....待て!!』
しかし、ワープゲートは閉じてしまった。
『っ!グラスホッパーで追いかけるしか…』
修と千佳を守らなくちゃ…
守らなくちゃ、私が…!
(「姉さん!姉さん!」)
秀次の声がよぎる。
『……ごめんね。秀次。これしか助ける方法がないみたい。私がすること、許してね。』