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みかん

第2章 第一章



──ギ、…ギイィィイ──

と、耳障りな音をたてながら、地下牢の扉が開く。
中に入ると、ジメジメしていて、おまけに血の臭いや排泄物の臭いやらが混じりあい、変な臭いがする。

思わず、ミレィラは鼻をつまむ。


ミレィラ「(毎度の事だけど、慣れない………)」


いや、慣れたくもないな。
と思いながら更に奥に進む。
進んでいくうちに、バートル達のモノであろう怒声と、殴る音が聞こえてきた。


ミレィラ「バートル」

バートル『…え?あ、これはお嬢。どうなされました?』


返り血が着いたままの服で、バートルがミレィラに向き直る。


ミレィラ「父様が呼んでいるから、行って」

バートル『そうですか。分かりました』


そう言って、バートル達は出ていった。




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