第28章 しくじった!
ここにくるのはたまにって事になったけどやっぱりみんなの顔が見ると落ち着くなー
プロチームとの練習もキツイけどこっちでも頑張るかー
♪〜
鼻歌を歌っていた実音。
『!?』
やば………何もない所でこけそ……………
こけた…………
あ、膝から血ィ出てる………
そこに目の前にいたのは…………
「なんだテメェは?こんな所で何でドジしてコケてやがる?」
『誰…?』
コケてドジった所見られた!!
てゆうか、この超性能小型同時通訳イヤホンすごいね!本当に日本語に聞こえる!
「俺はカイザー。この俺が仕方ねぇからテメェを医務室まで運んでやる。よく見りゃあ、前に世一達が話していた奴だな?色々と噂をしていたなどんな奴か気になっていてな。佐々ノ原実音って名前だったか?」
『は、はぁ…………』
そんな事を言っている間に実音の体が宙に浮く。
『………………!?』
え??私、お姫様だっこされているの!?いや、こんな所誰かに見られたら………。あと体密着しすぎてこのままじゃ、ば………
「男の割には腰辺りとかの筋肉が硬くねぇような………?」
ヤバい………………!バレた!?
顔が真っ青になる実音。
「顔色が悪いぞ?どうした」
『いや、何も…………』
「よく触ればこの体つき………テメェ女か………?」
『うっ………ってどこ触ってるんだ!馬鹿!腰のラインをなぞるな!』
「胸はねぇな………」
『うるせぇ!胸ばかりジロジロ見るな!胸潰し一応つけてるんだよ!あっ………』
「女なんだな………?なんでこんな男ばかりの所に混じってんだ…………?まさかクソビっ…………」
『はい、これ以上はストップ!ストーーップ!!』
こんな会話を続けているうちにいつの間にか医務室に着いていた。
ヤバいな〜また女ってバレちゃったよ…………プロへの道が一歩近付いてきているって時に限って……………!