~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第9章 探偵たちの夜想曲 (バーボン)
「ここに、警察は居ますから警察には陽菜さんが連絡するでしょうし、今は毛利さんに連絡するのが最前かと」
沖矢さんに言われる前にすでに、連絡を開始している。
「目暮警部!今からいう車種とナンバーを検問を張って止めてください。理由は後で、緊急事態なんです!」
「じゃ…じゃが、人質を盾にとって検問を突破される可能性も…」
「その時は…」
え?そのメガネの光具合と目付きからして、絶対怖いことしようとしてる気がするこの人…。
「その時は、力ずくで止めるまでですよ」
やっぱり、力ずくって怖すぎる。この車で力ずくは絶対やばいって!!博士は毛利探偵に連絡をする。
「なんだって?!王石街道って俺らがいるとこじゃねぇか!んで、ナンバーは?青い小型車?」
「(青い小型車…みつけた!)何かに捕まって!!」
安室さんは小型車をみつけサイドブレーキを引いて展開する。それに続いて世良も追いかける。安室さんの気配を感じた哀ちゃんが怯え出す。
「そんな顔をするな。逃しはしない」
「(とりあえず、あの小型車のタイヤを打って止める)沖矢さん!ちょっとドア開けます!」
「陽菜君何を?!」
拳銃を構えようとした瞬間、安室さんの車が私たちを追い越す。きっと安室さんは車体をぶつけて車を無理やり止めるつもりだ。予想通り、安室さんは助手席の蘭ちゃんを自分の方に抱き寄せ、浦川さんが運転する車にぶつけた。
「(あーあ。荒い持ち主に買われて可哀想なRX-7。また風見さんが頭を抱えるパターンじゃん)」
見事にボロボロのRX-7に同情していたら、バイクで現れた真澄ちゃんがバイクの前輪で犯人を吹っ飛ばしてしまった。
「吹っ飛べぇぇぇぇっ!!!」
いやいや、可哀想すぎる…。絶対痛いやつじゃんあれ。助けられたコナン君も唖然としているが、そんな事はお構い無しに真澄ちゃんはコナン君に抱きつく。
「よかった!!無事だったか?」
「(なっ、なんで世良がここにいるんだ…?)」
「コナン君!!よかったぁぁっ!」
「らっ、蘭姉ちゃん。心配かけてごめんなさい」
「(なぜ、ここに…しかも、なぜ陽菜が乗っているんだ)」
ブーッブーッ。
「一応の信頼は得られたようだけど。私との約束は守ってくれるわよね?バーボン」
NEXT…。