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私と彼と排球部。*short story*

第4章 *勉強会 【菅原孝支】


「ふぇっ!?!?!?」

冒頭から変な声を出してしまってすみません…。

だがしかしそんなことに構っていられる場合ではないのだ。

「…これはひどい…。」

我ながら呆れる。

何の事かと言うと、この間受けたテストが返ってきたのだ。

…ぶっちゃけちょっと自信があったんだけどなぁ…

それなのになぜだろう。この点数は。

「優希は何点だったの?…60点…90の間違いよね…?」

親友の清子ちゃんが言ってきた。

私だって90だと思いたい。あぁ、テスト用紙逆さまにならないかな…

なんてバカなことを考えていると

「60!?今回のテスト結構簡単だったよな!?」

うぅ…一番見られたくない人に見られてしまった…。

菅原君…。


あぁぁぁもう私の人生終わったも同然だ。もうどうにでもなれ!!

そう思っていた私に奇跡が起きた。

「再テストは来週だろ?だったら俺が勉強教えるべ。」

「……へ?」

一瞬私の思考回路はショートした。

「だから、俺が優希の勉強見てやるって言ってるんだよ。」

「う、うそ…!?」

「俺がこんなウソつくわけないだろ?」

「そ、それはそうだけど…」

嬉しすぎて信じられないんだよ。

だって私は、菅原君のことが好きなんだもん。

「それとも、俺と一緒に勉強すんの…イヤ?」

「そ、そんなことない!!絶対ない!!断じてない!!」

「随分大袈裟だな(笑)でも、これで決まりだべ。」


こうして私達の勉強会はスタートした。
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