• テキストサイズ

女の子の成分。

第4章 ツキホ


お昼ごはん。
皆にとってはほっとできる時間なのだろうけど。
友達のいない私にとってはどうでもいい。

葵「今日もひとりでお昼ご飯…」

へっ、一人なんて慣れたぜ。
ぼっち最高。

?「ねえねえ、一緒に食べてもいい?」
葵「…は?」

誰よ、貴女…。
ああ、同じクラスの…

葵「えっと…ツキホさん…」
月「なに!その!堅苦しい呼び方!月穂でいいよー!」
葵「は、はあ…」
月「あ、でも皆月の事『ツキ』って呼んでるからあだ名で呼んでもいいよー」
葵「じゃ、じゃあツキちゃんで…」
月「うん!じゃあ私も葵って呼ぶねー!」
葵「う、うん」
月「…」
葵「…」
月「…ねえ」
葵「ふぁいっ」
月「もしかして、葵ってコミュ障?」
葵「ぶっ!」
月「うわっ、汚っ!」

この人は会って約5分で何を言い出すんだ。

葵「コ、コミュ障っていうか…人と話すのが苦手で…あまり外とか出ないから…人見知りっていうか…」
月「いやいや、それ人見知りより重症のコミュニケーション障害だから」
葵「うぐ」

た、確かに言う通りかもしれないけれど…

葵「も、もう!いいの!ほっといて!」
月「わーった!わーったから早くお昼ご飯食べちゃいなよー。私もう食べ終わったよ?」
葵「は!?今の間で!?」
月「だって葵夢中になって喋ってるんだもん。時間なくなっちゃうよ」
葵「は、はあ…」
月「お昼終わるまであと2分」
葵「つ、詰め込む!!」
/ 6ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp