第2章 1
わたしは美紀と萌香とわかれある家の前にきている
表札には 越前
ガララララ
ドアを開け中に入ると
ほあら〜
白い毛の不思議な鳴き声をする猫
「カルピンただいま」
カルピンを抱き上げ
人がいるであろうリビングへと足を進める
「ただいま」
リビングにそう声をかけると
「亜魔乃おかえりなさい」
と笑顔な母さん
越前倫子
「おぉ!亜魔乃じゃねぇか!」
と新聞を読んでいた父がこっちを見る
越前南次郎
「亜魔乃さんおかえりなさい」
従姉のお姉さん
越前菜々子
久々の家族に少し安心感が生まれる
ただある人物がいない
キョロキョロ周りを見渡しても見当たらず
「リョーマは?」
わたしの双子の兄である越前リョーマの居場所を聞く。
「あいつは部活に行ってるな」
と父が言う
「そう。」
と言ってリビングを後にし自室へ荷物を運ぶ