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月が欠けた日から…

第13章 アオハルはリゾート地で


「肝試しの場所はこの海底洞窟。出口まで男女ペアで抜けてください!」

何企んでんのかは知らないけど、私はもちろんカルマを誘った。

「かーるま!一緒に行こー!」

「うん!もちろん、と行くつもりだよ。」

「肝試しとかした事ないからどんなの来るのか怖いなぁ。」

私はカルマと一緒に肝試しをするのは楽しみだったけどいざとなると少し怖くなってきていた。

「あー、その事だけど、この様子じゃなんか別の子と企んでそうじゃない?」

私はライトを照らされた方を見るとなんだか、肝試しとは縁遠いようなものが置かれていた。

「ほんとだ、なに、これ?」

殺せんせーは結局何がしたいんだか分からずそのまま私たちは出口へと抜けた。

「ほらね、怖くなかったでしょ?」

「う、うん。逆に怖くなさすぎてよくわかんなかったけどね…」

そうして、呆気なく終わってしまった肝試しの後、先生は息を切らしてヘトヘトのようだった。

「つまり、吊り橋効果でカップル成立を狙ってたと…」

「怖がらせる前に狙いがバレバレ!」

そういうと殺せんせーは泣き慣れに走っていった。

「そういうのはそっとしときなよ!うちらぐらいだと色恋沙汰とか突っつかれるの嫌がる子多いよ?まぁ、できてるのはカルマとだとしても!」

と、りお。ないす、りお!と、思いたいがそう思うのもその時だけだった。というのも…
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