第1章 夢の始まり
しかもいまの状態を思い起こすといきなり拉致された海兵だよね。この感じ。
海軍で大騒ぎになってなければ良いけど。
「なぁなぁ!!!」
無邪気に笑うルフィを見て、色々考えてるのがバカバカしくなる。
まぁどうにでもなるか。
「はぁ。勝手なおにーちゃんだなぁー」
「おいおいルフィ。ソイツがお前の[弟]なのはわかった。とりあえずちゃんと紹介してくれねーか?」
「弟じゃねーぞ?」
「はぁ?だってさっき兄弟って…」
「そういや、なんでそんなよくわかんねぇ格好してんだ?服もブカブカだし」
そう。
ボクの格好は帽子を深く被って、少し大きめの海軍の制服にさらにジャケットを羽織ってる。
パッと見ると男が女か、若者かどうかも分かりにくい。
「あ、えっとスモーカーさんが舐められるから分かりにくくしとけって。」
「あー!あの煙のやつ!」
「そうそう。あ、てか室内なのにこんな格好のままで失礼だったね。」
帽子とジャケットを脱ぐ。
帽子を外すと中に押し込めてた髪が落ちてくる。
「おいおい、男かと思ったよ。女か…」
「はい。と言います。兄がお世話になってます。」
ぺこりと頭を下げると、なんか女の子と鼻の長い人が感動してる。
まともだって…ルフィ今までどんな振る舞いしてたの?
「ちょっと待て、男かと思ったらレディだと!?」
金髪の人がびっくりしてる。
「全然わからなかった。本当にレディか?」
「失礼な…」
「ホントだそ!いっしょに風呂入ったことあるし!な?」
ポカンとする金髪の人。
「ちょ!何年まえの話!?」
慌ててルフィの口を塞ぐ。いらぬ誤解をするような発言はやめて欲しい。
「まーでも、あんまそーゆー所は成長してないよな!」
筋肉ねーし。っといって笑うルフィ。
ちょっと殴って良いかな。
「そーか?すぐ女だって分かったけどな。見る目ねぇなラブコック」
「なんだと!クソマリモ!どーみてもちんちくりんじゃねえか!」
おい、本人目の前で何てこと言うんだ。
「あはははは!」
笑うな!兄!!!
「まぁまぁ!で?なんで兄妹なのにここで海軍やってたの?」
「あ、それには深い深い事情がありまして」