第2章 グランドライン入港
ラブーンの目には希望の光が差していてもう、大陸に頭をぶつける心配は無さそうだった。
「ルフィは約束を守る男だからね、心配しないで」
ラブーンに語りかけると、優しい穏やかな顔をしたラブーンは海の中に潜って行った。
船は絶賛修理中、ナミさんはこれからの航海を決めるべく海図を取り出していた。
が、その手元にあるのは普通の方位磁石だった。
声をかけようとするより早くナミさんが叫び声をあげた。
「壊れた!?」
壊れた訳ではないのだが、が説明するよりも先に見かねたクロッカスがグランドラインでは普通の方位磁石は使えない事を説明し始めた。
グランドラインでは方位磁石ではなく球体の方位磁石のような形をしたログポースというもので針路を決めていくのだ。
「知らなかった!早く教えてよー!」
「いや、知ってるかと…あと、ログポースの他にエターナルポースと言って、一つの決まった島を指すものもあります。グランドラインではその2つを駆使して進んでいくんです。あ、でも東の海じゃなかなか手に入らないから…仕方ないです。」
「そうなのね、は持ってるの?」
「いえ、ボクみたいな一般的な海兵は持ってません。一部の海兵が要所のエターナルポースを持っている程度ですかね。」
そう、よく出回ってはいるが安価なものではない。
とくに最弱の海と呼ばれる東の海にはあまり出回っていないのだ。
知らなくても責められはしない。
一番情報が集められる東の海最後の島であるローグタウンでは恐らく情報収集も録にできなかったのだろう。
見かねたクロッカスさんが、ログポースをひとつナミさんに渡して使い方を教える。
航海士は大変だな、なんて他人事に思いながら居ると見慣れない男女2人組が現れた。
ボク以外はラブーンのお腹の中で会っていたらしく、警戒するに値しないのか船に乗せて2人の島に連れて行くと言う話が決まった。
「(ミスター9?コードネーム?)…」
「どうした?」
「いや、まぁ船長のルフィが乗せるっていうなら反対はしないけど…」
本名を明かさないような人は信用には値しない。
ルフィには悪いけど。警戒はしておこう。