• テキストサイズ

記憶が亡くなる前に

第14章 再会してしまった


ローはシオンをじっと見ていた。
何か引っかかるのだろうか、ローがみていることに気づいているシオンはひたすら顔を背けていた。

「なぁ、お前…昔あったことあるか?」

「え?」

思わず、ローの方を向いてしまった。

「な…!?お前、シオンか!?」

シオンはやってしまったと後悔した。
黙り込んですぐさま俯く。

「ん?なんだお前ら?知り合いだったのか?」

ゾロが2人を交互に見た。
しかし、シオンは黙り込んで返事をしない。

「おい?」

「……トラファルガー・ローなんて手配書でしか見たことないです。」

それ以上答えるつもりがないのがゾロには分かり、ゾロはそれ以上何も言わなかった。

「……お前に一つだけ聞きたいことがある。」

ローが背中を向けたままシオンに問いかけた。

「質問にはこた…」

「コラさんを見殺しにした俺をどう思う?」

「…!?」

さすがに動揺が隠せなかった。
ローの方を向き、瞳が揺れる。

「何言って…。」

「コラさんは、俺に悪魔の実を食わせて宝箱に入れたんだ。俺を逃がすために…目の前で殺されるのを見てる…聞いてるしか無かった。」

シオンは黙って聞いていた。
/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp