第14章 再会してしまった
ローはシオンをじっと見ていた。
何か引っかかるのだろうか、ローがみていることに気づいているシオンはひたすら顔を背けていた。
「なぁ、お前…昔あったことあるか?」
「え?」
思わず、ローの方を向いてしまった。
「な…!?お前、シオンか!?」
シオンはやってしまったと後悔した。
黙り込んですぐさま俯く。
「ん?なんだお前ら?知り合いだったのか?」
ゾロが2人を交互に見た。
しかし、シオンは黙り込んで返事をしない。
「おい?」
「……トラファルガー・ローなんて手配書でしか見たことないです。」
それ以上答えるつもりがないのがゾロには分かり、ゾロはそれ以上何も言わなかった。
「……お前に一つだけ聞きたいことがある。」
ローが背中を向けたままシオンに問いかけた。
「質問にはこた…」
「コラさんを見殺しにした俺をどう思う?」
「…!?」
さすがに動揺が隠せなかった。
ローの方を向き、瞳が揺れる。
「何言って…。」
「コラさんは、俺に悪魔の実を食わせて宝箱に入れたんだ。俺を逃がすために…目の前で殺されるのを見てる…聞いてるしか無かった。」
シオンは黙って聞いていた。