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記憶が亡くなる前に

第14章 再会してしまった


海兵たちと共に動いていると地鳴りが響き、足元が揺れる。

「な、なに!?」

轟音と共に地面が盛り上がり、建物がぶつかり合い窓のガラスが割れる。

「これは…ピーカの能力!?」

どこへ逃げればいいのかと恐れる市民に対してどうしようとキョロキョロする。
鳥かごの能力でゆっくりと近ずいてくる凶器の糸
どこへ行っても安全な場所がない。

「市民を守りつつ、ここから離れて!
麦わらのルフィ達にめがけてくるから、なるべく彼らから離れた場所に避難!方向は!」

シオンはほかの海兵に指示を出して走らせた。

町の地鳴りが終わるとその土地は人型に変わっていく。

「あれが…ピーカ…」

巨人兵みたいに大きく現れたピーカに誰もが絶望する。

(ごめんなさい、イッショウさん)

シオンは諦めたくないと走り出した。
逃げ惑う人々の間をくぐり抜け、誰よりも早くピーカを倒さねばと。

それはシオンだけではなかった。

別の場所では麦わらのルフィを筆頭にコロシアムの参加者達が倒すのは自分だと走っていく。

人々がいなくなり、ピーカを倒そうと乗り気なもの達だけが彼に向かって走っていった。

「シオンさん!?もう市民はいませんよ!
我々で最後です!」

「ごめん、先に行ってて!ちょっとやらなきゃいけないことがあるから!」

「えぇ…!?」

「あとお願いします。」

海兵とすれ違いに挨拶をしてシオンは走ることを止めなかった。


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