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記憶が亡くなる前に

第3章 ドンキホーテファミリー


シオンはコラソンの傍から離れないまま、ドンキホーテファミリーの拠点にやってきた。

「ようこそ、我がファミリーへ
お前を歓迎しようか。俺はドンキホーテ・ドフラミンゴ。」

「…ドフラミンゴ?」

確認するように復唱するようにシオンは呟いた。
そこへ色眼鏡をかけた女性が違うザマスと声を上げる。

「若様とお呼びなさい。」

「ジョーラ。やめてやれ、確認してただけだろう。
ここの者は俺の家族だ。無論、お前も今日から家族だ。」

「……家族」

「あぁ。俺のファミリーを紹介しよう。」

そう言いドフラミンゴは幹部を紹介していく。
シオンは黙って彼らを見るだけだった。

「ただいま!」

「戻っただすやん!」

元気よくドアを開けて入ってきたのはシオンと年齢が変わらないくらいの女の子と男の子だった。
シオンはびっくりしてサッとコラソンのコートに入る。

「随分早いじゃねぇか。収穫はあったのか?」

「たんまりと!」

2人は重そうな鞄を下ろして中からお宝を取り出した。
それを見たドフラミンゴはニヤリと笑った。

「さすがだな。ご苦労。」

ドフラミンゴに褒められ得意げになる女の子がコラソンの足元にいるシオンに気づいた。

「あれ?その子は?」

「今日から俺たちの仲間になった。シオンだ。
シオン、こいつはベビー5。それからバッファローだ。2人とも仲良くしてやってくれ。」

シオンはぺこりと2人にお辞儀した
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