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記憶が亡くなる前に

第12章 命懸けの単独行動


イッショウは切れた電伝虫がまた鳴り出すのを待っていた。

「シオンさんに何かあったんですかね?」

傍にいた海兵がじっと電伝虫を見つめる。

「んん…そいつぁ分かりやせんな。
何かを知ったゆえにかけてきたんでしょう…。
しかし、コチラからかけて彼女を危険な目に合わせるかもしれないですし…。」

「…これからどうするんですか?」

「こいつぁ、様子を窺うしかなさそうです。」

鳴らなくなった電伝虫を懐に入れて、カランカランと下駄を鳴らし歩き出した。
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