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もう一度、を叶えるために。second

第6章 2-2



「さて。ではそろそろ戻りますか。」

鬼鮫さんはくるりと背を向ける。

「お、任務完了ですか?」

「そうだな。ここにはもう用はない。」

イタチの一声で任務終了が決定される。
ばんざーい!

「やったー!宿♪お風呂♪ふとん♪!」

「それにはここから走らなければなりませんねぇ。」

「げっ。」

私のるんるん気分を、鬼鮫さんは楽しそうにぶち壊す。
まだ体力は完全には戻ってない。
脱水の気あり、チャクラ切れの気あり…。

「…歩いて行こうよ。」

「ちんたら歩いていたらいつまでかかることやら。私は嫌ですね。」

けーち!!

「人の忠告を聞かないからそうなるのですよ。」

こんちくしょー!

「…おぶってやろうか?」

イタチがそろりと言ってくれた。
言ってくれたんだけど、それってどうよって思わない?
だって元気そうに見えても、一応病人よ?

「いや…。うん、大丈夫。頑張れる。ってか頑張る。」

イタチにおんぶされるくらいなら走る。

「そうそう。自分のことは自分でしなければ。」

「当たり前の事だと分かってはいるけど、カッチーンってきますよね。」

走るよ。走りゃーいいんでしょ!

「そういう事ですよ。」

「うがぁぁぁ!!!」

ニヤリと笑った顔がまた憎たらしいったらありゃしない!


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