第13章 ☆ お披露目 * ロー視点 ☆ ④ ☆
そんな話をしていたらベポが来た
アヤを連れて
ベポ)「ここが食堂だよ!」
「ありがとう。ベポ」
ロー)「…お前、もう起きたのか?」
「え?うん。よく寝れたよ!ごめんね、場所取って」
よく寝れたって30分も経ってないぞ
そう言いながら座る所を探していたアヤだがシャチに「ここに座ったらいいよ」と言われて礼を言いながらそこに座った
そこはさっきまでシャチが座ってた俺の隣の席だった
イッカク)「アヤ。なんか飲む?」
「え?いいの?」
イッカク)「さっきの忍法見せて貰ったお礼だよ」
「えー。まじであんなので喜んで貰えるなんて申し訳ない。ならもっと凄いの見せれば良かった」
イッカク)「いいんだよ。楽しかったし、それで何飲む?」
「私コーヒー以外なら飲める!ありがとう!」
イッカク)「分かった、待ってて。行こうベポ」
ベポ)「うん!」
そう言ってイッカクはベポを連れて飲み物を取りに行った
俺達にもおかわりを持ってきてくれるらしい
シャチ)「俺達、アヤと話したかったんだ!」
「シャチとベポは話したよね?」
シャチ)「そうだけど!そうじゃない!」
「分かってるよ。尋問にならない尋問だったもんねー」
シャチ)「ぐはっ。うぅ、それ以上言わないでくれ」
ペンギン)「まぁここで聞いてたがあれはないぞシャチ」
シャチ)「あれは俺のせいじゃねぇ!」
「楽しかったよね?」
シャチ)「すげぇ笑顔じゃん」
「ごめんね。あんなに楽しい尋問は初めてで可愛くて。自白剤だっけ?薬飲ませても役に立つ情報をほとんど得られないだけじゃなくて、そっちの情報を渡そうとしてきたのは予想外だったわ」
シャチ)「うぅ。それ以上言わないでくれ」
「ふふっ。まぁ私が薬の効きにくい体質ってのもあるんだけどね」
ロー)「…薬の効きにくい体質?」
「そうだよ?だっていちいち薬にやられてたら忍なんて出来ないよ?まぁ、薬や毒なんかも効きにくいってだけで全く効かないって訳じゃないからね。どっちにしろ効き目が薄いってだけね」
ロー)「なるほどな」
あの自白剤が効きにくいなら痛み止めや睡眠薬もだな
だからなんの薬かも碌に確認せず飲んだし
こんなに早く目が覚めたのか