• テキストサイズ

いろいろ詰め合わせ(短編)

第5章 年上彼女(上鳴電気)


香澄side


次の日も、その次の日も、電気は私の通学の時間に合わせてくる



そして今日も、、



「香澄~!おは~!!」



玄関を開けると、朝からまぶしすぎる男、、、




「おはよ、、てか、家まで来なくていいから、、」



「かわいい香澄ちゃんを見ると、元気が出るの~
俺がしたくて、してるんだから気にしなくていいんだよ!☆」


(本当にうざすぎる、、、)


はいはい、と受け流して、そのまま歩き出す


この3、4日間登校を共にしているけれど、ずっと雄英高校のクラスの話をされる
口癖がクソっていう爆破の個性の男の子や、超クールでエンデヴァーの息子の話、担任の先生が除籍しようとしてきたことなど、、、




(まあおもしろいんだけど、、、)



今日もそんな話をされながら、駅まで歩く


「あ、そうだ、香澄さ、、」

「ん?」

「今日、夕方なにしてる?」

「え、?」

「これ」

と指さした先には、花火大会の案内



(あー、、今日か、、)



と少し苦い思いになりながら答える




「、、なんもないよ、」



すると、手をつかまれて


「じゃあ、!俺と一緒に行こう!」


と超ルンルンで誘ってくる彼




(まあ、、あの人から結局返事なかったし、、)



「うん、いいよ」


と答えた


その瞬間、飛び上がるんじゃないかってほど大喜びする電気


「じゃ、17時に迎えに行くから!家で待ってて!
今日も学校、頑張って、行ってらっしゃい!」



といつも通りぶんぶん手を振ってお見送りをしてくれる





(こんなに喜んでくれるなら、、いっか)





そう気持ちを切り替え、学校に向かった




/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp