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いろいろ詰め合わせ(短編)

第18章 再会(宮治)


香澄side

あのあと、大学に入学し、何不自由ない楽しい大学生活をすごした。
そして無事に大学生活を終え、私は大手出版社のスポーツ雑誌担当に配属された。


色々なコネもあり、元音駒キャプテンの現バレーボール協会の広報担当黒尾さんに頼まれ、スペシャルマッチの記事をまとめることになっている。


その会議に向かう途中

「菊川さん」

と声をかけられ、振り返ると

「はい!あ、赤葦さん!」


そこに居たのは1年後輩だけど仕事ができるから勝手に同期って私が言ってる赤葦さん。
この人もバレーしてたみたいで、今回のこの話はこの人が私と黒尾さんの仲介者


「今から例の会議ですか?」

「そうそう!でももうほとんどレイアウトとか内容とかも決まってて、今日は最終確認かな」


話しながら、会議室に歩いて向かう


「当日、僕もお誘いを受けて、行くことになりました」


「え?宇内先生は?」


「あの人、実は高校時代バレーすごい人で、まあかくかくしかじか一緒に行くことになってます」


「へー、赤葦さんも出張扱い?」


「はい、なので一緒に行きましょう」


「了解!また、詳しい時間は連絡取り合いましょう!」


「よろしくお願いします」


「あれ、赤葦じゃぁーん」

ちょうど会議室の前にいたのは、黒尾さん

「黒尾さんお疲れ様です」

「お疲れ様です」

「おつかれ〜」


軽い挨拶をかわすと「じゃあこれで」とあっさり、自分の持ち場に戻っていく赤葦さん

「じゃあ僕たちも最終確認始めましょうか!」

「はい、お願いします!」


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そんないつもと変わらない充実した日々の中で、そのスペシャルマッチが私の生活を変えていくなんて思ってもなかった




高校卒業後の恋愛といえば、大学の先輩と1度付き合ったくらい

1年も続かなかったし、自分の中で治への思いが消えることはなかった

次に進むビジョンが見えていたわけではないけれど、私の中でたしかに少しずつではあるが彼への思いや傷は癒されていっていた


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