第17章 名前も知らない彼(ホークス)
香澄side
私は今
ナンバーツーヒーロー・ホークスに抱かれている
「っ、、フぅ、、んん、ッ、!」
グッ、と彼が腰を沈めて、奥を刺激する度に、果てそうになる
「手、邪魔、です、!」
ホークスの羽が、口を覆っていた私の手を頭の上へと固定する
「アっ、!ヤダ、、!、ん、はぁ、、ッ」
いつも丁寧ではやくて優しい彼とは裏腹に、ガツガツと突かれて、さらに溺れていくのがわかる
いつからこの関係になったのかなんて、とっくの昔過ぎて忘れた
でも、私は、彼の本当の名前を知らない
「ぁ、、アッ、、ンン、!」
「香澄っ、!ぁッ、、クソ、」
眉間に皺を寄せて、私を見下ろし、さらに激しさを増す腰の動き
「ホー、っ、くす、!、ダメッ、、も、いく、っ」
「俺も、っそろ、そろやばい、です、、」
スパートをかけられた動きにまんまと果てて、今日も意識が飛んだ
・・・
ピピピピピー
「、ん、、」
アラームの音が鳴って、まだ起きたくない、と身を捩ると、ギュと引き寄せられる私の身体
「ん、、?」
頭を撫でられている感覚も同時にきて、うすらと目を開けるとそこにはホークスの胸板
「香澄さん、おはようございます」
年齢の割に落ち着いている声で、そういう彼を見上げると、とても優しく微笑んでいる
(している時とのギャップがすごいわ、毎回、、)
そんなことを考えながら、「おはよ、」とあくびしながらいった
「俺、もう行きますね」
名残惜しそうにベッドから出た彼は、もう準備を終えていたようで、ソファにあるジャケットを羽織ると玄関へと向かった
「いってらっしゃい、」
私の言葉が彼に聞こえたのかはわからないが
「また、連絡します」
と彼が言っているのが聞こえる
そのあと、「いってきます」と小さく聞こえたのと同時に扉が閉まる音が聞こえた
(私も、準備しなきゃ、)
重い身体を起こして、仕事の準備をし始める