第16章 ヤキモチ(爆豪勝己)
香澄side
ピピピピ♪
ここでタイミングよくご飯が炊けた音楽が鳴る
「あ、、ごはん、たけた」
そのままソファでグッタリしながら、炊飯器を横目に呟くと、彼が私のことをぎゅ、と優しく抱きしめる
「香澄、、体、大丈夫か?」
聞こえるか聞こえないかわからないくらいの小さい声で、ごめん、と呟く彼が可愛くて、
「ふふっ、」
と思わず笑って、彼の背中に腕を回す
「おい、馬鹿にすんじゃねぇ」
「してないよ?かわいいなーって」
「それを馬鹿にしてるっていうんだクソが」
「はいはい、勝己くんご飯食べてく??」
「、、当たり前だ、、」
ぎゅ、と少し力を強くして、私の首元に顔を埋める彼
「今日は私の家って、お母さんにちゃんと言った?」
「言った」
「えらいえらい」
抱きしめていた手で、背中をヨシヨシすると
「おい、いい加減にしろよ」
と恥ずかしそうな勝己くん
(かわいい、、)
ニヤつく顔を抑えて、ご飯の準備をしようと勝己くんの熱い胸板を押して、少し体を離す
「ご飯、作るね?」
「手伝う」
「ほんと?助かる、ありがとう勝己くん」
と言って、2人でキッチンへと向かおうとすると、腕を引っ張られた
「どしたの、?」
驚いて彼の方を見ると、顔を赤くして
「その日、ぜってぇ迎えに行くから連絡しろ」
という
「うん、お迎え来てくれるの嬉しい、!」
ありがとう、といって頭を撫でると、やめろ!と腕を取られ、眉毛も目も吊り上がっている
(でも、可愛いから怖くない、)
「ふふっ、、」
また思わず笑ってしまうと、さらに吊り上がっていったのを見て、少しだけ焦り
「さ、ごはんつくろ〜」
と彼の手を引いて、キッチンへと向かった