第14章 この愛が歪んだ呪いになる前に(夏油傑)
香澄side
あのあと、無事に1年生を終えて、七海くんや灰原くんという後輩を迎えてしばらくが立ったある日
私は熱を出して部屋で休んでいた
のだが、、
「いやぁぁぁぁぁぁあ!わたしもいくーーー!!沖縄ぁぁ!!!」
天元様の後継者と共に明日から沖縄で行くというので、3人からお見舞いとともに報告を受けた
「休んでろよ病人」
はあ、とため息をついて、もうすでにアロハシャツを着た悟が言う
私は、悟をキッ!と睨んで
「傑ぅ、、、わたしも、、」
と傑のもとへとすり寄る
「こればかりは、いくらかわいい香澄のお願いでも聞けないよ」
困ったように傑が笑って、私の頭をなでる
「うぅ、、沖縄、、」
「ちゃんとお土産買ってくるから。おとなしくしてるんだぞ」
硝子が煙草をくわえながらいう
「硝子、学校で吸ってはいけないよ」
「わかってるよ」
「ええええええ、、、私もぉ、、沖縄、、」
そのあと、落ち込む私を憐れみながら、3人は学校を去っていった
(傑と、、海であんなことや、、こんなこと、、、)
そのあと私は、涙をちょちょぎらせながら、一人さみしく眠りに落ちた
・・・
沖縄にみんなが行った後、相当大変だったみたいで、私が話を聞いたのも、傑たちに会えたのも数日が経っていた
「香澄~、元気だった~~?」
と、ガラっと元気に教室のドアを開けて、ウハウハな様子を見せる悟
「さ、とる、?だよね??」
「はぁ~?何言ってんの?このグッドルッキングガイの五条悟を見間違えるっていうの?」
「いや、、悟だわ、」
「でしょでしょ~」
いつも通り偉そうに席に座る悟に対して、何か変わった雰囲気に違和感を感じる
違和感はもう一つ
「傑は、?」
いつもは笑い合いながら一緒に教室に来る二人が、今日は別々だ
「えー知らね、」
(大丈夫かな、、)
心配になった私は、彼に連絡をした
でも、放課後になっても連絡は返ってこなかった
(なんか、、すごくいやな予感がする、)
授業が全部おわってすぐ、教室を飛び出て彼の部屋へと向かった
「傑、?」
ドアをノックしても、彼は出てこない