第12章 夏祭り(瀬呂範太)
香澄side
「な、んで、、泣いてんの、、?」
「なん、、んッ、、でも、ない、!」
そう言って顔を背けようとすると、彼の顔が苦しそうに歪む
「アぁっ、!?」
さらに激しくなる動き
(こんな、最後、、余計忘れられない、、!)
「香澄、、、香澄、、!」
「ぁ、、っ、!、やっ、、ンンッ、、!」
初めてのガツガツとした彼の姿に、キュンキュンが止まらない
もちろん、涙も止まらない
「アアっ、、ん、、っ、ゃ、、」
「香澄、、?ねぇ、、っ、こっち、みて、?」
甘い口調で私を呼ぶせろくん
迫り来る快感に顔を歪ませながら、彼を見つめると、苦しそうに微笑む彼
「、香澄、?、、おれ、本当に、、好きだよ、?」
「んっ、、ァッ、、う、そ、!、、んん」
「うそ、、じゃねーって、、ずっと、、好きだ、」
キュ、と胸が鳴って、下腹部に力が入る
「、っ、締めんなっ、て、、好きだ、よ?、香澄、」
そう言ってからの顔が近づき、深いキスを落としてきた
「ンンっ、、はぁっ、、ぁ、っ、!んっ」
溢れてくる涙を、彼の長い指が掬い取ってくれる
「、っ、、だから、付き合おう、?、ね、?」
ずっと待ってた言葉を紡ぐ彼
「んっ、、ぁ、っ、、アっ、、」
涙と快感で言葉が出てこず、頷くしかできない私
「はぁ、、やっと、、」
「アッ、!、、んんっ、、だっ、め、、いくっ、!」
スパートをかけるせろくんにあっさりイカされて、ビクビクと体が跳ねる
「そんな、っ、締めたら、!おれも、!!」
せろくんの顔が歪んで、奥にガツガツと数回突くと、彼の体も小さく震えた
・・・
いつものように腕枕をして、彼の腕の中に包まれる
「香澄、?」
「、ん、、?」
ウトウトとしていたとき、彼に名前を呼ばれ、顔を上げる
「俺の彼女、ってことでいいんだよな?」
(、っ、!そうだ、!さっき、、わたし、、)
一気に眠気がどこかへ消えた
「わたし、、せろくんの彼女に、なりたい、!」
ぎゅ、と彼は抱きつくと
「これからも、、よろしくな、?」
そういって、彼も私のことを抱きしめ返してくれた
fin.