第2章 再会(澤村大地)
香澄side
今日は、中学の同窓会。
成人式の後、振袖から私服に着替え、予約された居酒屋へと向かう。
「香澄〜!久しぶり〜!」
そう遠くから私の名前を呼ぶのは、今でも仲のいい葉月
今回の同窓会の主催者であり、私の良き理解者だ
「葉月!お待たせ〜!みんなもうそろってる?」
「ぼちぼちって感じかな〜!
あ、そういえば、もう澤村来てるよ〜!
今なら隣空いてるんじゃないかな?」
ニヤニヤしながら、耳元で教えてくれる葉月
「い、いや、いいよいいよ!
てかもう、そんなんじゃないべ!」
全力拒否する私に対し、ふーんまあいいけど、とニヤニヤが止まらない彼女
「先入って待っててくれる?
できれば香澄の隣は、私の席として空けておいて!」
「わかった〜!」
と会話をして、みんながいる部屋に向かう
そう、私は中学生の時、澤村大地という男に片想いをしていた