第12章 夏祭り(瀬呂範太)
香澄side
♪〜
携帯が震え、LINEの通知を見るとそこには好きな人の名前が載っていた
『部屋、行っていい?』
これからの展開に期待し、キュ、と下半身が疼く
『いいよ?』
それだけ返信して、洗面台でお風呂上がりの頭をタオルで拭いてドライヤーをかける
(もぅ、、この関係ダメなのにな〜、)
私はずっと瀬呂範太という男が好きだ
彼は、背が高くて気遣いができて、なんか大人っぽくて優しくて、私の気持ちを奪ってくのが上手かった
彼はきっと私の気持ちを知ってるはずだし、それでもいいからと言って、体の関係になることを望んだのは私
(でも、辛い、、こんな関係もうやめたいはずなのに、、)
はぁ、とため息をつくと、急に後ろから抱きしめられた
「きゃっ、!」
「香澄、全然気づかないじゃん」
耳元で突然響いた彼の声に、きゅんと胸が鳴る
「せろくん、、」
「お風呂入ったの?」
「うん、」
「いい匂い」
後ろから抱きしめられ、クンクンと髪の匂いを嗅ぐ彼
「ちょっ、、くすぐった、」
ゾワゾワとして、くすぐったい感じに耐えられず、逃げようと身をよじる
「だーめ」
「っん、」
彼の手は私の腹から胸へと移動し、やわやわと揉む
「こんな、エロい格好してると、襲われちゃうよ、?」
耳元で囁く声に、先ほどとは違うゾワッとした快感に思わず甘い声が漏れる
「ゃ、っ、せろくっん、」
私の耳に、ちゅ、とキスをしながら、片手はキャミソールの下から胸へと伸びて、もう片方は短パンから伸びる太ももに伸びる
「ンン、、ぁ、、ッ、」
彼の絶妙な触り方に、また下腹部がキュ、と疼く
「やっば、、
行こう、ベッド」
そう言うと、サラッと私のことをお姫様抱っこして運ぶせろくん
「やっ、わたしおもい、!」
「ヒーロー志望だから、余裕だよ?」
慣れた手つきでベッドまで運び、私のことをそっと下ろす
そのまま上に被さり、ちゅ、と唇にキスを落とす
「ん、、っ、、」
何度か啄むようなキスをすると、舌で私の唇をなぞり、隙間から舌を入れて口内を乱していく
「ぁ、ッ、、ンン、、」
先ほどまでやわやわと揉んでいた胸を、少し荒っぽくなった手で揉んで、先端をつまむ