第11章 文化祭(宮侑)
香澄side
侑と付き合って半年がたった
学校としては、文化祭の準備に熱がはいってきたころ
先週、うちのクラスはコスプレ喫茶に決まった
そして、今日のHRでは、具体的に役割を決めていく時間
「それでは、うちのクラスはコスプレ喫茶なので、それぞれの役割を決めていきたいと思います」
学級委員がみんなの前に立って、話を進めていく
(わたし、衣装係とか、買い出し班あたりがいいな~)
なんてことを思っていると、前に座る葉月が振り返り、
「香澄~!なんのコスプレがいい~?」
と笑顔で私に行ってくる
「え、?いや私は、衣装係か買い出し班あたりで、、」
「何言ってんの~!かわいいしせっかくなんだから、なんか着ようよ~!」
「いやいやいや、、」とか渋っていると
「はいはーい!わたしと香澄はコスプレ班いきたいでーす!」
と大きな声で、手を挙げて言う葉月
「ちょ、!ちょっと!!」
「いいじゃーん!侑くんもきっと喜ぶよ~!
ね!角名りん!」
「え、俺、?」
と葉月の前に座る角名くんが巻き込まれている
「喜ぶんじゃない?写真と動画なら任せて」
と結局ノリノリな角名くん
(えええ、、)
そんな感じで、結局私もコスプレ班になり、葉月はバニーガールがいいと言っていたが、私はセーラー〇ーンの赤の子モチーフの制服にすることにした
(侑のクラスは、何になったんだろう、、)
ほかの役割も順調に決まり、HRが終わると部活の時間になって更衣室からグラウンドに行くまでに侑に会う
「あ、俺のかわいい香澄や~」
ニコニコとこちらに手を振りながら向かってくる
「やほ~、今日一緒に帰れる?」
「あー今日なー、少しだけ文化祭のグループで話し合いあるわ~」
「えー、また帰られへんのー?」
「すまんな~ほんま、明後日なら一緒に帰れると思うんやけど、、、」
ここ最近二人になる時間がなく、思わずむっとなる
「わかった、、治と一緒に帰るし、、、」
むすっとなった勢いで、侑が嫌がると分かっていることを口に出してしまう