第10章 愛という名の呪い(五条悟)
五条side
しばらく抱きしめあった後、どちらからともなく体を離し、吸い寄せられるようにキスをした
「ん、、ッ、ぁ、、」
もっと、もっと、と欲を出し続ける俺に、必死についてくる彼女にさらに愛しさが増していく
「、ンン、、っ、、んっ、」
服の下に手を伸ばし、彼女のすべすべな肌をなでると、くすぐったいのか、少し体をよじるように離れる
少しでも離れることが嫌だった俺は、すかさず彼女の腰を引いて体をくっつける
「んっ、!さと、る、、ッ、」
すでに我慢も限界を迎えている下半身を、彼女に押し付ける
「はぁ、、香澄、、いいよね、?」
聞いてはみるものの、答えがイエスだろうがノーだろうが、止めるつもりなどさらさらない
「、、っ、!、それ、いまさら聞くの、?」
うるうるとしたかわいい目で、見上げてくる彼女
「、煽る余裕があるなんて、、」
「そんなつもりじゃ、、!」
「香澄、これからずっと、、僕からめちゃくちゃに愛される覚悟、できてる?」
「っ!!」
ぶっ飛びそうな理性を何とか保ち、彼女をベッドへと導く
ほぼ強引に押し倒し、あふれる思いを少しで多く伝えるように、深い口づけを彼女に届ける
「、っ、さ、とる、?」
口づけの合間に愛しい彼女が俺の名前を呼ぶ
「、ん?」
「わたしも、、これから、めちゃくちゃに悟のこと好きになっていくから、、覚悟してね、?」
ふにゃ、と笑って甘い言葉を紡ぐ彼女の目線は、いつも通り芯の通った彼女で、さらに俺を彼女の沼へと導いていく
「はっ、、ほんと、香澄はぼくのことを夢中にさせるのが好きだね、、?」
「それは、、悟のほうだよ、、?」
「ううん、香澄だよ」
そう言って、愛を深めるため、彼女の服を脱がしていく
「もう、離さないからね、、」
いつの日にか僕が、最愛の友を思って紡いだ言葉を思い出す
「愛ほど、歪んだ呪いはないよ」
その言葉を改めて、感じながら彼女に対する呪いのような愛を深めていった
fin.