第10章 愛という名の呪い(五条悟)
香澄side
私は、社会人2年目の本当に普通のOL
しかし、不思議なことに、ここ最近五条悟というイケメン野郎に付き纏われている
「香澄〜、まって〜」
会社から出ると、今日も私のことを待っている彼
「だーかーらー、1人で帰れるってば」
「いやー危ないじゃん?」
「きゃっ、!」
遠くにあるかと思いきや、一瞬でそばにいたため思わず驚く
無限がどうたらこうたらとからしいけど、私にはよくわからない
この人と知り合ったのは、私が大学4年の秋だった
呪いのせいで私の母は殺されたらしい
(毒親だったし、むしろ嫌いだったからそこまで悲しくなかったのよね、、)
「てか、今日の夜ご飯何ー?」
悟がニコニコしながら私のことを覗く
「え、来るの、?」
「え、うん」
「え、?」
困惑する私とは裏腹に、楽しみだなーとか言ってる彼
(家にあるもので作るかー、、食材何あったっけ?)
とか考えながら、帰っていると、
「あれ?悟じゃん!」
「え!悟!」
きゃー!♡と言って、悟の存在に気づいた女の子3人が前から近づいてくる
(あぁ、またか、)
いつも通りのことにだいぶ慣れた私は、そのまま愛想を振りまく彼を置いて帰ろうとする