• テキストサイズ

いろいろ詰め合わせ(短編)

第9章 これがいわゆる運命(?)(影山飛雄)


香澄side


ドサ、と体がベッドに沈むのを感じ、それを飛雄に押されたからだとわかったのは、視界が天井と飛雄の整った顔になって数秒たったときだった


「と、とび、お」


恥ずかしくて顔を逸らす


「言えよ、、」

「え?」

「、、もしかして、、牛島さんがいたからか、?」

「えぇ!?」


思わぬ言葉に驚きで、彼の顔の方を向く


ムッとして、目を逸らし子供が拗ねたような顔をしている彼



「ふふっ、、」


「あ??」


機嫌が悪い飛雄を見て、それすらも愛しいと感じる


「違うよ、、?私が、白鳥沢に行ったのはね、、

飛雄が行きたいって言ってるのを聞いたからだよ」


「は、、?」


「高校でも一緒にいたくて、頑張って勉強して、受かったんだけど、、
いざ学校通ったら、、飛雄いないんだもん、、」


彼の顔は、驚きと恥ずかしさでいっぱいのようだ


「でも、、こんなこと言っちゃ、マネージャー失格なんだけど、、

飛雄のこと、本当に1番に応援してた、、
白鳥沢との試合も、チームが負けてもちろん悲しかったけど、、
でも、、飛雄のことを見たら、、なんか、うれしくて、んっ!?」


唇に触れた柔らかい感触に驚く


ちゅ、と離れた先を見ると、彼の唇で、、


「とび、お、、」


小さく呟いた私の言葉は、また迫り来る柔らかい感触に吸い込まれていった


「ん、、」


離れてはくっつくを繰り返す、触れるだけのそれ


私は、なぜか物足りなくなって、彼の首に手を回しグッと自分に引き寄せて彼の隙間に舌を入れていく


「っ、!」

驚いたのか少し体を硬くした飛雄だったが、すぐに立場が逆になって、飛雄から攻められるそれに溺れていく



「、んっ、、ン、、ぁ、!」



2人を包む温度が上がって、欲張りになっていく自分に少し戸惑う


(女の子も、、理性がなくなるってあるんだ、、)


そんなことをギリギリの状態で考えながら、深く、深くなっていく


「ンン、、っ、ぁ、、と、びお、ッ」


ちゅ、と音を鳴らし、離れる唇

彼の目を見ると、試合の時のような熱い視線に心が震えて、彼を求める気持ちが溢れそうになる





/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp