第1章 白雪姫
「〜♪〜♪♪」
鼻歌を歌いながら山道を歩く
あれ?そういえばこないだの八百屋さん何処だっけ?
「お嬢ちゃん」
「??」
振り向くとそこには黒いマントを被ったお姉さん
綺麗な人だな…。
「リンゴ…食べるかい?」
「リンゴ??いいの?
あ、でも結構です。」
すんなり受け取ってもらえるものだと思っていた魔女は少し驚いたがマントで顔が隠れているため見えていない
「何故だい??」
「知らない人からものをもらってはいけないと、よく言われていたもので。」
と、苦笑する
「いいんだよ。お金は大丈夫さ、お嬢ちゃん可愛いからサービスするよ」
ずいッとリンゴを差し出す
「え…、じゃじゃあ…もらおうかな。
本当にいいんですか??」
「いいよ」
「ふふ、じゃあ、ひとつもらおうかな」
「はいよ」
「じゃあ今日の晩御飯にでも…」
「いま、食べないのかい?」
「え、ええ。何故?」
「いいや。美味しく食べる顔をみたいなと思ってね。でも、面白い顔も見えそうだからいいかな?」
「え?」
「でわ。」
すると、綺麗なお姉さんは森の奥に姿を消した。