第9章 さとにゃんとさとしくんと、さとしくん
「三途の川にはね、天国へ行く魂を誑かしてその魂を食い物にする亡者が居てね」
「三途の川をさ迷って居た智は、ソイツに騙されてしまったんだよ」
「だまされちゃったのにゃ?」
おかぁさんは、益々悲しそうな顔をして俯いた
「…さとにゃんちゃん、智から、石を受け取ったでしょう?」
「あの、色んな色に変わるやつにゃ?」
「あの石は、人の欲を吸い取って力を貯めて、持ち主の願いを叶えてくれるものなんだよ
でも、その願いを叶える代わりに、持ち主の魂は亡者の虜になって、永遠に闇の中をさ迷う事になるんだ…」
「…可哀想な智…
あの子はさとにゃんちゃんの身体を使って生き返っても、再びあの世へ戻って来たときには闇に捕らわれてしまうのよ…」
「ふにゃ…闇に捕らわれるって、どういうコトにゃ?」
悲しげなお顔のまま、またさとにゃんの頭をイコイコしてくれながら、おかぁさんが言った
「誰も居ない、何もない真っ暗闇に、ずっとずっと
…永遠に閉じ込められて、出られないって事よ」
「Σんにゃっ!!」
真っ暗くらに、ずっと一人ぼっちにゃのらっ?!
「しょんにゃのダメにゃ!さとしくん、かわいそうにゃのらっ!!///」
真っ暗くらには、お化けがいるのにゃ!
むっちゃコワいにょらっ!!
…って、さとしくん、お化けにゃったっけ?
「…おにゃ?」
解んにゃくにゃってきちゃったにょらぁっ!!///