第6章 デートの練習
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非術師がたくさん閉じ込められた渋谷ヒカリエShinQs B1Fまでやって来た。
現実世界ではB3Fになっていて原作とはフロアが異なるけど、次元間をリンクさせるとしたらこの場所で間違いない。
五条先生が人の頭上を無下限使って、ほい失礼って歩いていた場所。
円形型の吹き抜けになっている天井を五条先生が見上げた。今は呪力が使えなくて宙に浮けないけど、あの時五条先生は高いところから全体を眺めてたっけ。
生解説が続く。
「上から一般人が山ほど閉じ込められてるのを見て、これは人質作戦だろうなって思ったね。僕を逃げられないようにするためともうひとつ、僕の呪力量に制限をかけてフルに出力を上げさせない作戦」
「そうだね」
「ある程度の犠牲は仕方ないって、そのかわり全て祓ってやるってそん時は思ってたんだけどな」
「あの状況でたった一人で最善策を考えて、戦い方を計算して、一般人を守ろうとしたんだから、やっぱりジョーはすごいよ」
「結果、守り切れなかったけどね」
皮肉めいた風に言うから私が首を思いっきり横に振ると「次行こっか」って声をかけられた。
エスカレーターを下り副都心線ホームへと向かう。ここまでの調査では特に異次元間移動の糸口となるものは見つからないようだ。