第6章 デートの練習
部屋に入り、草団子に合う煎茶でも淹れようと、早速やかんに水を入れ火にかける。
五条先生はどうやら変装を解いてる様子だ。ウィッグがうっとおしかったみたいで、外して左右に数回、頭を振り払うといつもみたいなサラッとした白い髪に早変わりした。
同居生活は、いつの間にか、私たちの間で役割分担が出来ていて、朝食は私で夕食は五条先生が作る担当になっている。
お洗濯は別で、寝る前に私が洗濯機を使って、五条先生は朝。掃除は同居が長引くようなら週替わりで交代ってことに決まった。
最初はこんな同居生活、3日で限界だろうと思っていたけど、彼のデリカシーの欠如とガキっぽい行動にさえ目を瞑れば、案外暮らせない事もない。
仕事から帰ってきたら美味しいご飯が出来てるし、疲れてたら部屋まで運んでくれるし、ちょこちょこ家事も手伝ってくれるし……。
一度だけ、飾っておいたナナミンのアクスタが全て片付けられて、五条アクスタに置き変わってたっていう謎のマウントが展開されていて「僕の方がよくない?」「よくない」って口論になったけど、それ以外はなんとかなってる。