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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第1章 それより前の日


「…もうこんな時間か…」


読んでいた資料から目を上げて窓の外を見れば、空は濃紺に染まっていた。

遠くに見える巨大な壁がこの世界の沈黙を守っている。


幹部たちだけに与えられた個室。

物が少なく、我ながら殺風景な部屋だと思う。

造りがしっかりしているのか、両隣に人がいても気配すら感じさせない静けさだけが気に入っていた。


ソファから立ち上がりランプの火を消す。

ベッドに倒れ込んで、清潔なシーツの臭いを胸いっぱいに吸い込んだ。


昼間見た新兵の女で自慰でもしようかと思ったが、手がピクリとも動かない。

自慰のあとの虚しさを思い出したからだ。


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