• テキストサイズ

イケメン王宮真夜中のSPY

第7章 足枷



「…これ、君の?」

「え…」


ベンチに腰掛け夜風にあたっていたところだった
目の前に髪飾りを差し出された


この人は…

プリンセスと寄り添ってた綺麗な男性…



「さっき…落としたよね」

「そう…私の、です…ありがとうございます」

髪飾りを受け取り
私はとても動揺していた


間近で見るその人は…
ビスクドールのように美しかった


「君が…シュタインへ行く時、プリンセスの護衛をしたんだよね?」

その人はさり気ない動作で隣りに腰掛けた


「はいっ…護衛させて頂きました」

「プリンセスを護ってくれて…ありがとう」


あ……


今、少しだけ笑った…かも


「あの……貴方は…?」

「ルイ…ルイ=ハワード」





やっぱり…

この人がルイ=ハワード……



「ルイ様…申し遅れました私っ」


「クロエでしょ…知ってる」


「ぇ…何故…」

「プリンセスが良く君の話をするんだ…君の事、強くて、綺麗で…羨ましいって言ってた…
仲良くなりたいって…」

「そんな事を…」

私はプリンセスの幸せを
ゼノ様の為に壊そうとしているのに…


私は動揺を隠すよう
髪飾りを付けようとした


夜風で髪が絡まり上手く付けれない…



「貸して…」

ルイ様は私の手から髪飾りを取り上げた

「ぁ…」

ルイ様の手が髪に触れ顔が間近に迫った


キス…
するみたい…

手ぐしで解かれ

ルイ様は私の髪を一束掬うと綺麗な顔に寄せ
鼻に近づけた

「良い香り…ラベンダー…?」


そうだ

アランと行ったラベンダー畑…









/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp