第1章 変化する関係
「あぁ…なんで私の可愛いユーリがプリンセスの執事なの!?」
私はため息混じりに髪を掻き上げベッドへ突っ伏した
「クロエってばまた同じ事言ってる…お互い別々に動いた方が有益な情報が入るかもしれないし…もう少し頑張ろう!ゼノ様の為だし」
「そうね…早くゼノ様に会いたい」
ベッドの端に座り直し
ユーリの部屋から遠い星を眺めながら
ゼノ様も同じ星を見ているのだろうかと考える
「それと…俺だって男だよ?
可愛いは余分だし!こんな時間に男の部屋に来て
襲われても知らないからね」
ユーリの顔が間近に迫る
「冗談でしょ…いつも何もして来ないじゃない」
私は夜着のベビードールの肩紐を落とし素肌を自ら晒した
「クロエ!……んっ」
瞬間、ユーリの髪をくしゃりと掴み肩を押しながら
唇を奪う
「ちゅ…ん…はぁ..ん」
シーツへ押し倒し何度も角度を変え逃げ惑う舌を絡めながらユーリのシャツのボタンへ手をかけた