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【ヒロアカ】マイスーパーヒーロー

第3章 変化


あれからまた数日。
ダイナマイトとは未だ気まずい。
というか、ダイナマイトはすごく怒っている。


「ダイナマイト、ご飯持ってきましたよ」

「フン!!!」

だし。


「ダイナマイト、包帯変えましょう」

「ハンッ!!!」

だし。


目も合わせてくれない。
怒りたいのは私の方なのに!


「はぁ、、、」


さくらは大きく肩を落とした。
窓を拭きながらそこに映る自分の姿を改めて見る。


私が頑張っている姿を見せたら、喜んでもらえると思ったのに、、、。
話もまともに聞いてもらえなかったな。


さくらの脳裏にあの時の光景が蘇る。
信頼し合ってるように笑い合うウラビティさんとダイナマイト。
所詮、個性が無いに等しい私なんかじゃ、スタートラインに立つことも許されないのかな、、、。


いやいや!何を弱気になっているの!?
そうじゃないって見せつける為に頑張るって決めたじゃない!
リカバリーガールもウラビティさんだって賛成してくれたんだ。
間違ってないはず!


よーしっ!今日も頑張るぞー!


ガラッ!


気合いを入れてカーテンを開ける。


「おはようございます!ダイナマイト!空気の入れ替えをしましょうね〜」

ギロリ。
こ、怖いッ!


「テメェ、今日もまた、んな格好でウロチョロする気か」


低い声で睨みつけられる。
で、でも負けてたまるか。


「何を言ってるんですか?これは看護師の服ですよ?」


窓を開けながら笑ってかわそうとするさくら。
窓を開けると新鮮な空気が一気に流れ込んできた。


「きゃ、、、っ」

「オイ、パンツ見えたぞ」

「ッ!見ないでください!」

「ハァン?ちょっと風が吹いたくれぇで見えるような格好してる方が悪いんじゃねェのー?」


ニヤリ。とダイナマイトが笑う。

「ーーーっ」

い、嫌な感じだ!!
というかその悪人面、本当にこの人ヒーローなの!?
絶対に負けないんだから。


「あんまり酷いとセクハラで訴えますよー?」

「やってみろ!クソナース!」


さくらはニッコリと笑ってカーテンを閉めた。


カツカツと廊下まで歩いて息を吸う。


「はぁー、、、っ」


せっかく吸った空気を全て溜息にしてしまった。


どうして私はこうなんだろう。


そんな自分が情けなかった。
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