第8章 幸せな夢
「………生きる意味が見つかるまで…オレが側に居てやる…………オレのために生きろ………リン……」
彼女のマイキーへの想いは
自分の醜く歪んだ気持ちなどではとても敵わないと
認めた瞬間だった
" リンの気持ちがオレに向くことは絶対に無い "
そのことを理解した上で
オレは完全に彼女に堕ちた
現実を認め
抗うことをやめたら
心が少し楽になったような気がして
オレはこの先
望まれた役割を演じ続けることを誓った
(……これからは………ただ…リンだけのために……)
惚れた弱みというには
残酷過ぎるほど幸福な
泡沫の夢の中を生きていく
いつかまた
あの眩しい太陽が
彼女の笑顔を照らすその時まで…
《 東京卍リベンジャーズ・三ツ谷隆 × aslan end. 》