第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「んんっ…////」
ちょっとした悪戯のつもりが翔くんに深く口づけられて、一気に顔が熱くなる
(こんな激しいキス、いくら何でも恥ずかしすぎるよ///)
でも離れる気にはなれなくて、僕らは広場のど真ん中で、熱いキスを交わし続けた
「…ん、はぁ////」
暫くして漸く解放された口から溜め息が漏れる
きっと好奇の目で見られているに違いないと、恥ずかしさに俯きながら辺りを見回すと
誰ひとりとして僕らを気にしている人はいない様だった
「…本当に誰も気にしないんだね///」
「ね?言ったでしょ?」
何故か得意気な翔くんがもう一度軽くキスをして言った
「…行こう?」
「…うん」
また肩に回された手を握って、もう片方の手を翔くんの腰に回した
「…歩きにくい?」
「いや?凄く嬉しい」
「うふふ///」
ちょっと質問と答えが噛み合ってないなぁとか思っていたら、翔くんが腰にまわした僕の手を握った
「なんかフォークダンスでもしそうな格好だね(笑)」
「うふふ、ホントだね(笑)」
僕らは歩きにくいその格好のまま歩き出した