第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「…よし、と……後は、忘れてないかな?」
部屋の中を見回して、指差し確認にて最終チェック
「戸締まりは?」
「した」
「ガス栓は?」
「切った」
「使わない電気のコードは?」
「抜いた」
「え〜、後はぁ…こんなもんか?」
「一個、忘れてるよ」
ん?まだなんかあったっけ?
「大事な朝のご挨拶を忘れてるよ!」
「朝の?……あぁ!」
俺は可愛く唇を噛んで、上目遣いをしながら俺を見てる智くんを抱き寄せた
「智くん、今日も可愛いね…おはよう、愛しているよ♡」
「…ふふ…おはようだけでイイのに///」
照れ笑いする愛しの妻に、おはようのキス♡
「…時間、ない?」
「…無いよ(笑)」
う〜ん、残念(笑)
「じゃ、今度こそ行きますか?」
「うん♪」
俺がセカンドバックを抱え直すと、智くんは小さいバッグを腰に着けた
「そのポシェット、可愛いね」
俺が智くんの腰のバッグを指差してそう言うと、智くんがプゥっとホッぺを膨らませた
「ポシェットじゃないもん!ウエストポーチだもん!!///」
こりゃ、失礼(笑)